私が描く、理想の歯科医院~前橋けやき歯科・矯正歯科の目指す場所~
皆様、はじめまして。この度、2025年8月にけやきウォーク前橋1階に「前橋けやき歯科・矯正歯科」を開院させていただくことになりました、院長の劉 桂陽(りゅう けいよう)です。両親が香港出身で、自分は日本育ちです。
このブログを通して、当院のこと、歯の健康に関する情報、そして私の歯科医療にかける思いなどを、少しずつお伝えしていければと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。
記念すべき最初のブログテーマは、私が長年思い描いてきた「理想の歯科医院」についてです。皆様にとって、「こんな歯医者さんだったらいいな」という理想はありますか? きっと、それぞれに様々な思いがあることでしょう。
今回は、私がどのような歯科医院を目指し、ここ前橋の地でどのような医療を提供していきたいのか、その情熱の源泉と具体的なビジョンをお話しさせてください。(長いですので、無理なく読んでみてください)
歯科医師としての原点~生物学への探究心と、ある歯科医師との出会い~
私が歯科医師という道を意識し始めたのは、高校生の頃でした。もともと生物が好きで、将来は生物学の研究者になることを夢見ていました。生命の神秘や複雑なメカニズムに心惹かれ、その探究に没頭したいと考えていたのです。
そんなある日、私の人生を大きく変える出来事がありました。親の知り合いの歯科医師の先生に、私の顎の中に埋まっていた永久歯を引っ張り出していただく治療を受けたのです。その治療自体もさることながら、私が衝撃を受けたのは、大好きな生物学の知識や原理が、こんなにもダイレクトに人の役に立ち、笑顔を生み出すことができるという事実でした。「好きなことが、こんな形で人々を幸せにできるなんて!」その感動は、今でも鮮明に覚えています。
それまでの私にとって、生物学はアカデミックな探究の対象でした。しかし、その歯科医師の先生の治療を通して、生物学が持つ実践的な力、人々の生活の質を向上させる可能性を目の当たりにしたのです。この経験が、私の中で「研究者」という道から「歯科医師」という道へと、はっきりと舵を切るきっかけとなりました。人の役に立ちたい、そしてそれを自分の好きな分野で実現したい。その思いが、私を歯科医療の世界へと導いてくれたのです。
日々の診療で見えてきた「予防」の大切さ
国立大学法人長崎大学歯学部を卒業し、臨床研修医としてはいわき市医療センターで歯科・口腔外科を中心に、形成外科、麻酔科、画像診断科など、多岐にわたる分野で臨床経験を積みました。ここでは、口腔という限られた領域がいかに全身の健康と深く結びついているか、そして専門分野を超えたチーム医療の重要性を日々実感しました。
その後、群馬県内の医療法人恵優会に勤務し、多くの患者さんの治療に携わらせていただく中で、私の歯科医師としての考え方に大きな影響を与える気づきがありました。それは、「歯科医院に通って、虫歯や歯周病をそもそも作らない人が一番幸せなのではないか」ということです。
日々、様々な症状やお悩みを抱えた患者さんと向き合う中で、治療が無事に終わり、患者さんが笑顔を取り戻される瞬間に立ち会えることは、歯科医師として何よりの喜びです。しかし同時に、治療が必要になる前に、もっとできることがあったのではないか、という思いも常にありました。痛みを我慢したり、治療のために何度も通院したりする負担を考えると、やはり「病気にならないこと」が最も理想的な状態だと痛感したのです。実際これはエビデンス的にも証明されています。この経験から、「予防歯科」の重要性を強く意識するようになりました。いかに患者さんに予防の大切さを理解していただき、継続的なケアに取り組んでいただくか。それが、私の歯科医師としての大きなテーマの一つとなっていったのです。
いせさき西部モール歯科で院長を務めた際には、この「予防へのシフト」を医院運営の中心に据え、患者さんへの啓蒙活動や、歯科衛生士が主体とした予防プログラムの構築に力を注ぎました。
私の考える「理想の歯科医院」~患者さん、スタッフ、そして地域のために~
私が考える理想の歯科医院。それは、単に質の高い治療を提供するだけでなく、関わる全ての人々にとって温かく、信頼でき、そして共に成長できる場所です。
- 患者さんにとっての理想の歯科医院とは
- 何でも話せる、心からの信頼関係を築ける場所であること: 私が最も大切にしたいのは、患者さんとの信頼関係です。治療技術はもちろん大切ですが、それ以上に、患者さんが安心して心を開き、どんな些細なことでも相談できるような関係性を築きたいと学生のごろからずっと考えていました。歯の悩みだけでなく、生活習慣のこと、不安に思っていること、時には趣味の話まで。患者さんにまつわるあらゆることを共有し、心から頼りにしていただける「かかりつけ医」でありたい。それが私の願いです。
- 「予防」を共に楽しく実践できる場所であること: 前述の通り、私は予防歯科を非常に重視しています。治療のためではなく、健康を守り、より豊かな人生を送るために歯科医院に通う。そんな新しい習慣を、患者さんと一緒に作っていきたいのです。定期的なメンテナンスはもちろん、一人ひとりに合ったセルフケア方法を丁寧にアドバイスし、デンタルIQの向上をサポートします。
- 安心して治療を受けられる、痛みの少ない丁寧な場所であること: 歯科治療への不安を少しでも和らげるため、「痛みの少ない治療」を常に心がけます。実際麻酔が痛くないとよく言われます。地道の努力の結果だと思います(ハードルがあがりましたね)。そして、治療内容や費用については、患者さんが十分に理解し納得されるまで、何度でも丁寧に説明します。「診療の見える化」も積極的に行い、口腔内カメラやレントゲン写真などを用いて、ご自身のお口の状態を客観的に把握していただきます。
- 通うことが楽しみになるような、明るく快適な場所であること: けやきウォーク前橋というアクセスの良い立地を活かし、お買い物のついでなどにも気軽に立ち寄れる歯科医院を目指します。院内は常に清潔に保ち、小さいながらもキッズスペースも完備するなど、小さなお子様からご年配の方まで、誰もが快適に過ごせる空間づくりを心がけます。患者さんとスタッフの笑顔が絶えない、明るい雰囲気の歯科医院にしたいと思っています。
- スタッフにとっての理想の歯科医院とは
- 一人ひとりの人生を大切にし、共に成長できる場所であること: 歯科医院を支えるのは、院長だけではありません。歯科衛生士、歯科助手、受付スタッフ、全てのスタッフがそれぞれの専門性を発揮し、チームとして機能することで、初めて質の高い医療が提供できるのです。だからこそ、私はスタッフ一人ひとりを心から大切にし、その人生について真剣に考えられる存在でありたいと思っています。それぞれの夢や目標に耳を傾け、スキルアップのための研修制度や資格取得支援を充実させることで、プロフェッショナルとして、そして一人の人間として成長できる環境を提供したい。スタッフが「ここで働けて良かった」と心から思えるような、物心両面で満たされる職場づくりを目指します。
- 誇りとやりがいを持って、いきいきと働ける場所であること: スタッフが歯科医療という仕事に誇りを持ち、日々の業務にやりがいを感じられること。それが、患者さんへのより良いサービスに繋がると信じています。明確な評価制度を導入し、頑張りが正当に認められる仕組みを作ることで、モチベーションを高め、常に向上心を持って仕事に取り組める環境を整えます。
- 互いを尊重し、助け合える、温かいチームであること: 院内の風通しを良くし、スタッフ同士が互いを尊重し、困ったときには自然に助け合えるような、温かい人間関係を築けるチームを目指します。定期的なミーティングでの情報共有はもちろん、日頃からのコミュニケーションを大切にし、何でも話し合える雰囲気を作りたいと考えています。
- 地域にとっての理想の歯科医院とは
- 地域住民の健康増進に積極的に貢献できる場所であること: 私たちの役割は、医院に来院される患者さんの治療や予防に留まりません。地域全体のデンタルIQを高め、健康寿命の延伸に貢献することも、歯科医療従事者としての大切な使命だと考えています。そのために、地域のイベントへの参加や、学校での歯磨き指導、健康セミナーの開催など、地域社会に向けた啓蒙活動にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
- 「けやきウォークにあって良かった」と頼られる存在であること: けやきウォーク前橋という、地域の皆様にとって身近な商業施設内に開業させていただけることに、大きな意味を感じています。 お買い物のついでに気軽に立ち寄り、歯の健康について相談できる。そんな、地域住民の皆様の生活に自然と溶け込み、「この歯医者さんが近くにあって良かった」と心から頼りにしていただける存在を目指します。
3.「ちょっと面倒くさい歯医者」でありたい理由
そして、もう一つ。これは少し意外に思われるかもしれませんが、私は「いい意味で、ちょっと面倒くさい歯医者」でありたいとも考えています。
これは、決して患者さんに不快な思いをさせたいという意味ではありません。むしろ逆で、患者さんのお口の健康を本気で考え、長期的な視点でしっかりと管理していきたいという思いの表れなのです。
そのためには、根本から原因療法をしなければなりません。歯磨きスキルを向上させるのです。それはとても面倒なことです。治療に関しても、妥協することなく、最善の方法を追求します。それは、患者さん一人ひとりのお口の状態を真剣に考え、真摯に向き合っているからです。
「やさしさ」と「面倒くささ」を併せ持ち、患者さんのお口の健康をしっかりと、そして末永くサポートできる。そんな、頼りがいのある「ちょっと面倒くさい」けれど、結果的に患者さんに心から感謝していただけるような歯科医院が、私の理想の一つでもあります。
4.前橋けやき歯科・矯正歯科が、これらの理想を実現するために
これらの多岐にわたる理想を実現するために、前橋けやき歯科・矯正歯科では、具体的な取り組みを進めてまいります。
- 最新の医療設備と技術の導入による、精密で安全な治療の実践
- 歯科衛生士が主役となる、オーダーメイドの予防プログラムの提供
- 口腔内カメラやスキャナーを活用した、徹底的な「診療の見える化」
- マニュアル整備、研修、AI活用などによる、質の高いチーム医療のためのスタッフ教育
- 揺るぎない理念「歯科医療従事者がプロとしての誇りを持ち、正確で良質な歯科治療を地域のより多くの方々に提供し、健康増進に貢献する。」を全員で共有と実践
これらの取り組みを通じて、患者さん、スタッフ、そして地域の皆様から信頼され、愛される歯科医院を築いてまいります。
おわりに
私の歯科医師としての原点、そして長年温めてきた理想の歯科医院についてお話しさせていただきました。この思いを胸に、ここ前橋の地で、皆様のお口の健康を守り、笑顔あふれる毎日をサポートできるよう、誠心誠意努めてまいります。
2025年8月、けやきウォーク前橋でお会いできる日を、スタッフ一同、心より楽しみにしております。これから、このブログを通して、開院準備の様子や、より具体的な医院の特徴なども発信していく予定ですので、ぜひご覧いただければ幸いです。
今後とも、「前橋けやき歯科・矯正歯科」をどうぞよろしくお願いいたします。
前橋けやき歯科・矯正歯科
院長 劉 桂陽
前橋けやき歯科・矯正歯科:https://keyaki-mbdc.jp/
〒371-0801 群馬県前橋市文京町2丁目1-1 けやきウォーク前橋内
電話:027-212-0766
電車でお越しの方:
前橋 駅 徒歩10分 けやきウォーク前橋内
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