お口の中のデキモノ
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- STEP 1初診カウンセリング・視診
- まずは現在のお悩みや気になる症状について丁寧にお聞きし、視診・触診を行います。
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- STEP 2検査の実施(必要に応じて)
- ・写真記録
・CTやX線による画像検査
・病理検査(組織の一部を採取し、専門機関で検査)
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- STEP 3診断結果のご説明
- 検査結果をもとに、現状・治療法・経過観察の可否などをご説明します。
ご希望があれば資料や画像を用いながら、わかりやすく丁寧に解説します。
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- STEP 4治療の実施または専門医療機関への紹介
- 良性と判断されるものは当院で切除等を行い、必要に応じて専門医(大学病院など)への紹介を迅速に行います。

舌や頬の内側に白いできものがある
歯ぐきにしこりのようなふくらみがある
口内炎のようでなかなか治らない
粘膜がただれていたり、赤く腫れている
何もしていないのに出血がある
このようなお悩みを抱えている方は、決して少なくありません。
「そのうち治るだろう」と放っておくのはとても危険です。
お口の中にできる「できもの」の中には、良性のものもあれば、治療が必要なものや、時には悪性の可能性を秘めているものもあります。
当院では、お口の中のできものについて専門的な知見と経験をもって診療を行っております。
必要に応じて大学病院との連携も行い、確実かつ安心な診断・治療をご提供いたします。
お口の中の「できもの」の種類について

お口の中に現れる「できもの」には、さまざまな種類があります。
すべてが悪いものとは限らず、多くは良性ですが、中には放置してはいけない悪性の可能性もあります。
ここでは、良性のものと、対応が必要な悪性・注意すべき病変についてご紹介します。
良性の「できもの」
良性の口腔内腫瘤は、基本的に生命を脅かすものではありませんが、場所や大きさによっては痛みや違和感を引き起こすことがあります。
また、見た目が気になる、噛んで傷つけるなどの問題が起こることもあります。
代表的な良性の病変には以下のようなものがあります。
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
唾液腺が傷ついて、唾液が組織の中に漏れ出し袋状になるものです。
下唇や舌の裏側にできやすく、半透明でぷよぷよとした腫れが見られます。
線維腫
慢性的な刺激(頬の内側を噛む癖など)によって粘膜が繰り返し傷つくことで、線維組織が増殖してできる良性の塊です。
硬く、表面は粘膜と同じ色をしていることが多いです。
乳頭腫
ヒトパピローマウイルス(HPV)によってできることがある突起状のできもので、カリフラワーのような形をしていることが特徴です。
血管腫
血管が増殖することでできる赤や紫色のやわらかいできもので、舌や唇などによく見られます。
これらは、痛みがなかったり小さかったりすると、気づかれないまま放置されることがありますが、大きくなったり、違和感や出血を伴ったりする場合には、診断と適切な処置が必要です。
対応が必要な「できもの」
良性と見分けがつきにくいものの中には、実際には悪性腫瘍や前がん病変など、早期の診断と治療が必要なものもあります。
以下のような症状・病変には注意が必要です。
白板症(はくばんしょう)
口腔粘膜にできる白い斑点で、こすっても取れないものです。
多くは良性ですが、一部ががん化するリスクがあるとされています。
紅板症(こうばんしょう)
粘膜に赤く広がる病変で、白板症よりも悪性化のリスクが高いとされています。
触れると出血しやすいこともあります。
扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)
口腔がんの中で最も多いタイプで、舌の側面や歯肉、頬の内側などに見られます。
初期は小さな潰瘍や硬いしこりとして現れることが多く、痛みを伴わないために見逃されることがあります。
がんの再発や転移
過去にがんを経験された方は、口腔内に再発や他部位からの転移が生じる可能性もあります。
定期的なチェックが重要です。
潰瘍が2週間以上治らない、急に大きくなった腫れもの、原因不明の出血や痛みなどは、できるだけ早く歯科医や口腔外科での診察をおすすめします。
院長の専門性に基づいた診療

当院の院長は、研修医時代にいわき市医療センターにて歯科口腔外科に1年、形成外科・麻酔科・画像診断科に1年ずつ在籍し、多数の外科処置や手術を経験してまいりました。
がんや重度な粘膜疾患の症例にも数多く携わっており、形成外科では皮膚腫瘍の切除や再建手術も第一助手として参加。粉瘤や骨折の手術は主治医として執刀してきた実績もあります。
その経験を生かし、口腔内の粘膜病変に対しても、正確な視診・触診・問診を行い、必要があれば画像診断や病理検査(生検)を実施します。
当院での診断・治療の流れ
医科との連携も万全です

お口の中の「できもの」は、時として全身疾患と関係していることがあります。
特に糖尿病、自己免疫疾患、血液疾患などをお持ちの方では、免疫状態の変化が粘膜に影響を及ぼす場合があります。
当院では、地域の内科・耳鼻咽喉科・皮膚科などと密な連携を取り、全身的な視点からも患者さまの健康を支えています。
検査結果や病状に応じて、他科とのスムーズな情報共有を行いながら、必要な医療を受けられるように体制を整えています。
前橋けやき歯科・矯正歯科で安心の診療を
当院では、「すべての患者さまが安心して診療を受けられる環境づくり」を大切にしています。
お口の中の粘膜異常やできものについても、専門性と誠実な診療姿勢で、ひとつひとつ丁寧に対応いたします。
患者さまにとって「なにをされるかわからない治療」ではなく、「ちゃんと理解し、納得して受けられる治療」を。
視える診療、納得できる説明を通じて、安心の医療をご提供します。
気になる症状があれば、どうぞお気軽にご来院ください。